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美しい日本プロジェクト

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第三回 思い描く日本という姿


加藤(フロップデザイン) 改めて聞きますが
もともと、美しい日本の粋というのは、
どういう経緯で決まったんですか?
鈴木(美しい国づくりプロジェクト)

一番始めは自分達の足下を見つめ直すのが、
現時点では、最も大切だろうということで
それって、日本人の根底にあるものだと思うんですよ。
有識者で考えるというのも、一つの手ではあるんですが
一般に広い意見を聞きたいという思いの元に
「日本らしさを教えてください」という気持ちで決まりました。

みんなの気持ちの中に「日本という国が美しい国であったらいいな」
という思いがあると思うんです。
役人をやっていたら当たり前だとは思うんですが。
そういう思いを集めてみたいなと。

加藤 それはそうですね。僕もそれは共感できます。
デザイナーだって普通は日本全体のことを考えますから。
鈴木 これは、まったく個人的な考えなんですが
今日本人はどこへ向かったらわかんなくなっちゃた。
お金を追求すればいいのか?何をすればいいのか?
そういう感じだと思うんです。
だからこそもう一度足場を固めたい。
その必要があるんじゃないかと、みんなが思っていると思うんです。
有識者会議の意見も大事にする一方で
将来日本を日本を担っていく人が
こんな風になったらいいな、こういうのを守っていけたらなとか
アイデアを出し合ってやっていけたらいいなと。
加藤 そうですよね。
かんな(フロップデザイン) ようするに、このままじゃいけないなと思いつつも
日本に美とか粋をきちんと守ることによってどうなるの?
というのが、みんなわからない状態なんですよね。
加藤

逆に、僕が感心するのは日本人はほぼ全員が、
100年後の日本のあるべき姿を、ぼんやり
思い描いているのがスゴイと思っているんです。
日本人が無意識の中で将来をすごく不安に思っていて
悩んでいるとしたら、それは勘が鋭い。
しかも、今現在は豊かと言えるわけで。
これは、かなり勘が良い国民だと思います。
何をすればいいのか、明確ではないが
何かをしなくちゃいけないと
気づいてるということでしょう?
こんなにも応募があるという事は。

昔で言うと、山の人と海の人は関係ないのにお互いのことを
思いやるような文化があって、将来的に「山が死ねば海も死ぬ」事を
直感的なのか、どこかで知っていたわけで
未だに魚付林という漁師による植林もあるわけです。
こういう勘の良さがある国民でもあると思います。

かんな そもそも日本は他の先進国に比べて、自然が多い国なんだよね。
加藤 自然に多様性もあるしね。
なんだかんだいって珊瑚もあれば知床の自然もあるわけで。
まだまだ壊されてはいなくて、今からでも良い方向に向かえたり
再生の余地が十分にあると思います。
日本が本当の意味で単なる資本主義だったら、
もっと自然が壊されていても、仕方がなかった。
公害や環境問題でもそうでしたが、遅くはありましたが
気づいて、何とかしなければいけないなど、
いろんな局面で、常に修正と改善の努力を国民がするんですよ。
鈴木 さきほど、勘が鋭いとおっしゃていましたが、
まさに応募がこれだけ集まるというのはそういうことで、
不真面目な意見はほとんど無く、
一つ一つ みんな真剣な意見ばかりなんですよね。
これだけ、集まってきたこと自体が「美しい」と言えると思います。
かんな これは、若い人の意見が多いんですか?
鈴木 年代的にはほぼ均等です。
かんな すごいですね。
鈴木 性別では女性の方が応募は少ないです。
加藤 それは、思ったのと逆だなぁ。
女性の方が多いと思っていました。


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